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タマホーム 株式会社:2025年5月決算 Vol.31

2・5・8・11月決算

こんにちは、きつねです。

高配当株投資する際、事前に企業の業績や財務状況を確認したほうがよいことは、さまざまなメディアやインフルエンサーにより発信されています。
しかし、個々の企業についていろいろな資料やサイトを確認するのは大変ですよね・・・。

そこで、そんな方々や自身の備忘録もかねて、過去の業績や企業概要について『配当金目的の投資をする』観点でまとめています。投資先を分析する際の参考になれば幸いです。
今回は2025年5月期の決算発表があった企業から『タマホーム 株式会社』についてまとめました。ぜひご覧ください。

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企業概要

証券コード:1419
決算月  :5月
設立年月 :1998年6月
上場年月 :2013年3月
業種   :建設業
事業概要 :ローコスト系の注文住宅会社。首都圏郊外や地方を中心に展開。分譲住宅やオフィス区分販売も

今期決算のポイント

今期決算資料等から個人的なポイントをピックアップしてみました。2025年5月期の第三四半期決算までの資料に公表されている情報を私なりにまとめています。配当としては減少していないものの、不安の残る業績となりそうです。

  1. 通期の見通しでは、大幅な減収減益見込み
  2. 配当については、増配予定
  3. 配当性向は400%超のため、売上・利益が回復しないケースも考慮し慎重な判断が必要
  4. 主力の注文住宅事業は今期受注数が減少。販管費の圧縮や保証の充実等により改善を図る

過去の業績

過去の業績を配当金目的の投資をする観点から確認していきます。
今回も安定性や成長性、財務健全性を中心に次の7項目の基準を順にみていきます。

売上高

2024年5月期までは順調な成長を遂げていましたが、2025年5月期は減益見込みです。決算短信では建設コストの上昇に加え、インフレによる物価上昇等による消費者マインドの押し下げが原因とされています。来期の改善に期待したい結果となりそうです。

出典:IRBANK

営業利益率

高品質かつ適正価格(他大手住宅メーカーと比較し安価)な点が強みとされていることもあってか、全体的に利益率としては低めの水準です。ここ数年は5%前後と一定水準を保っていましたが、今期は低い水準となっています。

出典:IRBANK

1株あたり純利益(EPS)

2017年5月期以降、好調な業績に連動し右肩上がりが続いていましたが、今期の業績に合わせて減少しています。2017年5月期以前は安定しない期間もあり、不安要素のひとつです。

出典:IRBANK

自己資本比率

投資する際のひとつの目安として、最低でも40%は確保してあると安心と考えています。2024年5月期はその水準を超えています。私見ですが、2025年5月期はこれまで発表された内容から、40%は確保できないと考えています。財務健全性の観点ではもう一歩です。

出典:IRBANK

キャッシュフロー

営業活動によるCFと現金等の項目です。どちらも増えていく(=右肩あがり)が理想とされています。残念ながら、安定しない結果となっています。特に営業活動によるCFについては、不安定な状況が継続しています。安定した配当を受け取る観点では改善されてほしい指標のひとつです。

出典:IRBANK

1株あたり配当金/配当性向

維持・増配を10年継続しており、うれしい水準です。しかしながら今期はこれまでに触れてきたとおり、大幅な業績悪化とされています。その結果配当性向は400%を超える水準となる見込みです。2026年5月期以降もこの水準が続くとは考えにくいです。来期の業績が想定どおり回復しない場合配当減の可能性も視野に入れておく必要がありそうです。

出典:IRBANK

配当利回り

今期予定されている配当と株価(3,800~4,000円前後であることが多い)から、利回りとしては高利回り(=高配当)です。このまま配当基準が長期にわたり維持されることを期待しましょう。

まとめ

 配当だけでなく株主優待(条件達成でクオカードを贈呈)もあることから、高配当株投資の投資先として紹介されていることが多い「タマホーム 株式会社」を分析してみました。個人的な印象としては、今後の業績次第では配当減のリスクも高いと感じます。現在保有している人からすれば、問題ない可能性もありますが、これから購入する場合は要注意と感じました。
 高配当株投資を始める際、またその後も逐次バイブル的に読んでいる書籍をご紹介します。投資だけでなく資産形成やお金に困らない生活・人生を送るという視点で、体系的に学べる書籍となっていますので、気になった方はぜひ読んでみてください。


ご注意事項

 具体的な企業名をあげて今後も決算短信や決算資料を分析していきますが、投資を推奨する目的はありません。株式投資はリスクを伴いますので、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

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