こんにちは、きつねです。
高配当株投資する際、事前に企業の業績や財務状況を確認したほうがよいことは、さまざまなメディアやインフルエンサーにより発信されています。
しかし、個々の企業についていろいろな資料やサイトを確認するのは大変ですよね・・・。
そこで、そんな方々に向けて、過去の業績や企業概要について『配当金目的の投資をする』観点でまとめています。投資する際の参考になれば幸いです。
今回は2025年1月期の決算発表があった企業から『株式会社 アルトナー』についてまとめましたので、ぜひご覧ください。
企業概要
証券コード:2163
決算月 :1月
設立年月 :1962年9月
上場年月 :2007年10月
業種 :サービス
事業概要 :技術者派遣の古参。機械、電気・電子、ソフトの設計開発が軸。人材紹介進出。配当性向高い
今期決算のポイント
今期決算資料等から個人的なポイントをピックアップしてみました。
- 自動車関連事業や半導体関連市場からの技術者派遣ニーズに応え、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益すべてで増収増益
- 顧客ニーズに応じて技術者派遣から請負・受託へ切替対応するなど柔軟な対応により、請負・受託事業も業績向上
- 稼働率は、顧客からの派遣要請が供給可能数を上回るなど好調。高水準で推移
- 2026年1月期についても技術者派遣要請のニーズが旺盛と予想。業績予想も増収増益
- 配当性向は50%をベースとしながらも、2025年1月期は69.1%。前期から7円増配
過去の業績
過去の業績を配当金目的の投資をする観点から確認していきます。
今回も安定性や成長性、財務健全性を中心に次の7項目の基準を順にみていきましょう。
売上高
リーマンショックによる顧客企業の業績悪化の影響を受けた2010年1月期以降、右肩上がりに成長しています。コロナショック時の成長を続け、リーマンショック時の教訓がいきているようにみえます。
出典:IRBANK
営業利益率
安定した高い利益率が確保できており、効率性の観点でも高い水準となっています。
出典:IRBANK
1株あたり純利益(EPS)
こちらも問題なさそうです。売上高の増加に比例して右肩上がりにのびています。
出典:IRBANK
自己資本比率
財務健全性もばっちりですね。機材購入や仕入れが多いビジネスモデルではないことも影響していると思われます。
出典:IRBANK
キャッシュフロー
毎期黒字と増加する現金等の組み合わせとなっています。キャッシュの保有状況も問題なさそうです。
出典:IRBANK
1株あたり配当金/配当性向
配当性向のベースを50%としながらもここ数年は高い水準となっています。個人的にはこの増配はうれしいですが、この水準をいつまで維持できるのか、減配しないか少し不安だな。という印象です。
出典:IRBANK
配当利回り
高い配当性向による株主還元のおかげで4.5%付近を狙える高配当銘柄です。財務状況や業績自体は問題ないため、業績向上により配当性向が少し落ち着いてこないかなと期待してます。このままの水準を維持できるのであれば、投資対象としていきたいですね。
まとめ
技術者不足は今後も人口減少等により続くため、ニーズは一定程度継続すると見込んでいます。ビジネスモデルや財務健全性の観点からも、リスクを抑えて高配当を得ることができそうです。ただし、どこまで継続されるかには不安要素が残りますね。
ご注意事項
具体的な企業名をあげて今後も決算短信や決算資料を分析していきますが、投資を推奨する目的はありません。株式投資はリスクを伴いますので、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。
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