こんにちは、きつねです。
高配当株投資する際、事前に企業の業績や財務状況を確認したほうがよいことは、さまざまなメディアやインフルエンサーにより発信されています。
しかし、個々の企業についていろいろな資料やサイトを確認するのは大変ですよね・・・。
そこで、そんな方々に向けて、過去の業績や企業概要について『配当金目的の投資をする』観点でまとめています。投資する際の参考になれば幸いです。
今回は2025年1月期の決算発表があった企業から『株式会社 鎌倉新書』についてまとめましたので、ぜひご覧ください。
企業概要
証券コード:6184
決算月 :1月
設立年月 :1984年4月
上場年月 :2015年12月
業種 :サービス業
事業概要 :葬儀、仏壇、墓のポータルサイト運営、紹介手数料と広告が収入源。相続、介護などへ領域拡大
今期決算のポイント
今期決算資料等から個人的なポイントをピックアップしてみました。
- 売上高、営業利益など主要な指標が過去最高を更新
- コロナ初年度(2021年1月期)以外は、2桁成長を継続。高齢社会の傾向は今後の長期目線で継続するため、今後の成長性も期待大
- 特に官民協働事業が大幅成長。提携する地方自治体数も増加し、今後も成長見込み
- 中期経営計画を修正。2035年には売上高500億円と2024年1月期と比較し約10倍の売上を達成する計画。
- 2027年1月期までの株主還元においては、『配当性向100%もしくは1株あたり20円のいずれか低い方』。2024年1月期までの4円から大幅な増配を実施
過去の業績
過去の業績を配当金目的の投資をする観点から確認していきます。
今回も安定性や成長性、財務健全性を中心に次の7項目の基準を順にみていきましょう。
売上高
右肩上がりの成長を継続。今後も高齢社会において終活関連サービスの需要は伸びていくことが予想されることから、十分な成長性を期待できますね。
出典:IRBANK
営業利益率
安定して10%以上を確保している事業期が多く、高い水準となっています。
出典:IRBANK
1株あたり純利益
コロナショック時に一度減少。そこから徐々に回復傾向。2025年1月期はコロナショック前の水準に近い数値となっており、2026年1月期予想では過去最高となる見込みです。
出典:IRBANK
自己資本比率
財務健全性の面も問題なさそうです。中期経営計画では、必要な運転資金を確保しつつ適正な自己資本比率を確保することが示されています。今後も一定程度は確保しつつ、経営されていく方針とよめます。
出典:IRBANK
キャッシュフロー
営業活動によるCFは2016年1月期以降、黒字が続いています。今後成長が期待できる企業のため、タイミングにあった投資により増減していると思われます。今後も注視する必要がありますが、黒字が続いていれば問題なさそうです。
出典:IRBANK
1株あたり配当金/配当性向
2024年1月期以前は特に高配当ということはありませんでしたが、中期経営計画で発表された「配当性向100%もしくは20円」との方針から一気に高い水準となりました。2027年1月期以降の動向が気になるところですね。
出典:IRBANK
配当利回り
2025年3月現在の利回りでは4%超の水準となっており、すぐにでも手を出したいところです。ただ、2024年1月期までは株主還元に力をいれる方針ではなかった点が個人的には気がかりです。中期経営計画以降や今後数年の業績向上と今後の株主還元方針に注目していきたいですね。
まとめ
日本の高齢社会において、終活関連サービスは今後需要増加が見込まれる分野なのではないかと考えています。今後の成長性と株主還元の拡大が期待できる企業のうちのひとつになりそうですね。
ご注意事項
具体的な企業名をあげて今後も決算短信や決算資料を分析していきますが、投資を推奨する目的はありません。株式投資はリスクを伴いますので、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。
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