こんにちは、きつねです。
高配当株投資する際、事前に企業の業績や財務状況を確認したほうがよいことは、さまざまなメディアやインフルエンサーにより発信されています。
しかし、個々の企業についていろいろな資料やサイトを確認するのは大変ですよね・・・。
そこで、そんな方々や自身の備忘録もかねて、過去の業績や企業概要について『配当金目的の投資をする』観点でまとめています。投資先を分析する際の参考になれば幸いです。
今回は2025年5月期第3四半期の決算発表があった企業から『株式会社 オオバ』についてまとめました。ぜひご覧ください。
企業概要
証券コード:9765
決算月 :5月
設立年月 :1947年10月
上場年月 :1972年6月
業種 :サービス業
事業概要 :調査測量、計画設計、区画整理、地理情報システム等が柱の建設コンサル。民需比率高い。好財務
今期決算のポイント
今期決算資料等から個人的なポイントをピックアップしてみました。
- 売上高・営業利益ともに増収増益見込み
- 自衛隊施設の設計・プラン作成等の官公庁関連事業が好調
- 民間事業(産業用地・物流用地開発等)と区画整理事業についても受注環境は好調
- 株主還元方針は配当性向50%を目標。連続増配中。
- 株主優待の拡充も発表。長期保有株主向けの優待を追加
- 防衛関連予算は増加傾向。事業における防衛土木の需要も増加
- 防災・減災、国土強靭化関連も予算増加に伴い、需要増見込み
過去の業績
過去の業績を配当金目的の投資をする観点から確認していきます。
今回も安定性や成長性、財務健全性を中心に次の7項目の基準を順にみていきましょう。
売上高
急成長しているということではありませんが、確実に地に足のついた成長を遂げている印象です。毎期増収ということでもありませんが、大崩れすることがなく一定程度の売上が見込めると思われます。
出典:IRBANK
営業利益率
こちらも売上高同様に徐々に改善されています。直近で発表されている第3四半期の決算短信を確認しても10%を超える結果となっており、収益性は確実に改善されているといえます。
出典:IRBANK
1株あたり純利益(EPS)
2019年5月期は東京本社ビルの譲渡による固定資産売却益の計上により、当期純利益が増加したことにより一時的に高い水準となっています。そのほかは売上高の増加に伴い、順調に右肩あがりしています。安定性の観点からも問題なさそうです。
出典:IRBANK
自己資本比率
本支店ビルの売却と業績の向上により、借入金の返済を進め財務体質の改善を図っていることが決算説明会資料にも記載されています。その記載どおり順調に改善が図られており、現在では高い水準になっています。
出典:IRBANK
キャッシュフロー
例年支出が先行し、売上債権の回収タイミングでキャッシュフローが改善されるサイクルとなっているようです。官公庁事業も多いことから、年度末で回収される売上債権も多いと想定されます。現金等については若干波があるものの増加傾向のため、ほかの財務指標も勘案し総合的にみて判断したいですね。
出典:IRBANK
1株あたり配当金/配当性向
中期経営計画では、配当性向は50%を目標値とするとの記載があります。また、あわせて増配見込みであることも記載がありますので、今後も順調に維持・増配が期待できます。売上伸長、財務改善効果の将来に投資してみたくなりますね。
出典:IRBANK
配当利回り
株価は1,000円付近であることが多いようです。配当から考えると利回りとしては、4%前後は確保できそうな状況のようです。今後の増配も見据えて判断していきましょう。
まとめ
総合建設コンサルタントとして100年の歴史を持つ『株式会社 オオバ』を紹介しました。まちづくりは近年の震災等の影響を受けて、需要が継続するとされています。これまでの実績と経験・知見から更なる発展が期待できそうです。
最後に私が高配当株投資はもちろん、自身の資産形成を含めバイブルとしている書籍をご紹介します。興味がある方はぜひ読んでみてください。
ご注意事項
具体的な企業名をあげて今後も決算短信や決算資料を分析していきますが、投資を推奨する目的はありません。株式投資はリスクを伴いますので、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。
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