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三菱商事 株式会社:2025年3月決算 Vol.41

3・6・9・12月決算

こんにちは、きつねです。

高配当株投資する際、長期にわたって安定した配当を得るために、事前に企業の業績や財務状況を確認する必要があります。『ない袖は振れぬ』ということですね。

そこで、さまざまな資料やサイトを確認する時間がない(もしくは面倒くさくて資料チェックなんてやりたくない。けど配当目的の投資をしてみたい!)という方々へ自身の備忘録もかねて、過去の業績や企業概要について『配当金目的の投資をする』観点でまとめています。投資先を分析する際の参考になれば幸いです。
今回は2025年3月期の決算発表があった企業から『三菱商事 株式会社』についてまとめました。ぜひご覧ください。高配当狙いの投資先としては定番&有名なので、ご存じのかたも多い企業かと思います。

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企業概要

証券コード:8058
決算月  :3月
設立年月 :1950年4月
上場年月 :1954年6月
業種   :卸売
事業概要 :総合商社大手。三菱グループ中核。原料炭等の資源筆頭に機械、食品、化学品等の事業基盤厚い

今期決算のポイント

  1. 中期経営計画で掲げられた営業収益キャッシュフロー・連結純利益の目標はいずれも達成
  2. ROE(自己資本利益率)を二桁水準とする目標についても、2022年度から2024年度で平均12.5%と二桁平均を達成
  3. 株主還元後のフリーキャッシュフローについても3年間の累計で0.7兆円を維持し、目標達成(2025年度の自己株式取得に向けた原資とする方針)
  4. 2025年度(2026年3月期)の配当は110円と増配見込み。今後の方針として経営戦略2027上で『1株あたり110円を起点とした累進配当』を発表

業績の状況

過去の業績を含めた業績について、配当金目的の投資をする観点から確認していきます。
2008年3月期以降の決算資料等から算出しています。途中の株式分割や会計基準変更がありますので、概算参考値です。ご注意ください。

  1. リーマンショックやコロナショックでは大幅に業績悪化する傾向(=景気に左右されやすい)
  2. 配当は9年連続で非減配に加えて、今後も累進配当の方針で期待大◎
  3. 営業利益率が低い水準ですが、商社(卸売業)はビジネスモデル(売買仲介時の利益小)や会計上の特性(出資先企業の利益は営業利益ではなく、営業外利益として計上され、利益率が低下する傾向)によるもの。
  4. ROE(自己資本利益率)でみると10%以上を維持しており、一定程度の収益性が確保されていることがわかる。(他社比較のため当サイトでは営業利益率を集計)
  5. EPS(1株あたり利益)の成長率は、2008年3月期~2025年3月期で5倍と大幅に向上。今後自社株買いを進める方針のため、更なる成長が見込める。

まとめ

 今回は、高配当株投資の定番である三菱商事をピックアップしました。財務健全性、安定した収益性、株主還元の方針など、配当が高いだけではなく各チェックポイントも問題なくクリアできる業績となっています。高配当銘柄として人気である理由がよくわかります。世界的な不況があった際には大きく影響をうけますし、日本で不況となっていなくても世界各地で事業展開していることから不況の影響をうけやすいのは事実と感じます。
 これらのリスクも踏まえたうえで、自身のリスク許容範囲の中で投資していきたいですね。

ご注意事項

具体的な企業名をあげて今後も決算短信や決算資料を分析していきますが、投資を推奨する目的はありません。株式投資はリスクを伴いますので、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

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