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AREホールディングス株式会社:2025年3月決算 Vol.45

3・6・9・12月決算

こんにちは、きつねです。

高配当株投資する際、長期にわたって安定した配当を得るために、事前に企業の業績や財務状況を確認する必要があります。配当金額だけでなく、きちんと持続的に成長しているのか、配当を出すだけの資金があるか分析します。ただ、細かい数字や資料を確認するのって大変ですよね。

そこで、さまざまな資料やサイトを確認する時間がない(もしくは面倒くさくて資料チェックなんてやりたくない。けど配当目的の投資をしてみたい!)という方々へ自身の備忘録もかねて、過去の業績や企業概要について『配当金目的の投資をする』観点でまとめています。投資先を分析する際の参考になれば幸いです。
今回は2025年3月期の決算発表があった企業から『AREホールディングス株式会社』についてまとめました。
 2023年に「アサヒホールディングス」から社名変更しています。金や銀などの貴金属製品のリサイクルを主力事業としつつ、さまざまな事業の展開・撤退を繰り返しながら、改善と成長を続けていることがわかりました。

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企業概要

証券コード:5857
決算月  :3月
設立年月 :2009年3月
上場年月 :2009年3月
業種   :非鉄金属
事業概要 :貴金属リサイクル事業と、貴金属精錬、製造・販売事業、産業廃棄物処理の環境保全事業を展開

業績の状況

過去の業績を含めた業績について、配当金目的の投資をする観点から確認していきます。
2010年3月期以降の決算資料等から算出しています。途中の株式分割や会計基準変更がありますので、概算参考値です。ご注意ください。
※公表資料をもとに自身で独自集計しています。

  1. 売上収益、営業利益ともに2024年3月期と比較し、増収増益。また、今回分析対象とした2010年3月期から比較して600%以上を達成しており、驚異的な成長率です。
  2. 主力事業である金の販売価格高騰に伴い、売上も上昇。また、貴金属製品からの回収率も向上し収益拡大を実現しています。
  3. インドに現地法人を設立が決定しています。更なる成長が期待されるインドの自動車産業とインド政府の廃車政策から廃車増加を予想し、貴金属回収増加のための施策を実施しており、今後の成長に向けた軸のひとつとなりそうです。
  4. 2024年3月期まで15期連続の非減配を継続していたものの、2025年3月期で減配。依然として利回りは高く、今後の方針としても配当性向40%を目安とした安定配当とされています。今後の維持・増配には十分期待できますね。
  5. 自己資本比率は個人的な目安は60%くらいが理想と考えていますが、2015年3月期以降、下落の傾向があります。
  6. 営業利益の目安は10%以上で優良とされていますが、この点もここ数年上回れていません。今後の改善に期待です。
  7. 配当金の原資となる現金等の項目はなんとか黒字をキープしています。が、営業活動によるCFはコロナショック前後で4期連続赤字を記録するなど、本業で苦戦している時期もあったようです。現在は回復していますが、要注意ですね。

まとめ

 株価と配当のバランスとしては、投資しやすい企業だなあというイメージです。実際安定した配当を続けており、2024年3月期までは14年連続で非減配を継続しています。
 2025年3月期は残念ながら減配してしまいましたが、それでも4%程度の配当利回りが確保できる水準です。どちらかといえば2021年の株式分割後~前期までが高すぎたのではないかと考えます。今後も安定配当を続ける方針のようですので、ここに期待したいです。
 企業の成長という観点からも、積極的に他社との事業統合やM&A、撤退を繰り返し実施しており、新陳代謝の活発な企業です。時代の変化にあった事業展開を実施してくれそうな期待がもてますね。個人的には投資してもいい水準かなと思います。今後の成長に期待して利回り4%程度の基準で購入を検討したいと思います。

ご注意事項

 具体的な企業名をあげて今後も決算短信や決算資料を分析していきますが、投資を推奨する目的はありません。株式投資はリスクを伴いますので、最終的なご判断はご自身でお願いいたします。

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